◎ お墓を掃除する理由

「実家のお墓の掃除が今年できなかった。でも、面倒だな…」など、お墓を掃除することに億劫になっている方も多いようです。事実、墓地に行くと掃除をせず、荒れ果てたお墓を見ることがあります。

そもそも、お墓は掃除すべきなのでしょうか。
本記事では、お墓を掃除すべき理由、またお墓を掃除する際に注意したいポイントについて解説していきたいと思います。

ご先祖の供養

お墓参りをすることはご先祖様の供養になりますが、じつは掃除をすることも重要な供養のひとつといわれています。

お墓の掃除をすることその行為そのものが、ご先祖さまを敬うことに繋がるため、大変重要な行為として認識されているようです。
また、掃除されていないお墓で手を合わせることは、お墓参りにおけるマナー違反ともいわれています。
どちらにせよ、雑草だらけ、汚れやゴミだらけのお墓は見ていて気持ちの良いものではありません。

キレイなお墓で安心して眠っていてほしい、といった故人への思いやりを掃除といった形で示すことが大切なのではないでしょうか。

撤去される恐れ

お墓の掃除をしないことは、上記のようにマナーや精神的な問題に繋がりますが、現実的な問題も発生します。
例えば、お墓参りをせず、そのまま荒れ果てた状態でお墓を放置していた場合、墓地の管理者から「このお墓には、もう誰も来ないだろう」といった判断が下される場合があります。
とはいえ、管理者は勝手に墓地を撤去することはできません。

そこで、お墓の撤去に関する法律のもと、立て札か官報にて「所有者は1年以内に申し出るように」と所有者に連絡をすることになるのです。
仮に、それに気がつかない、また無視した場合、結果的にそのお墓は強制撤去といった形で処理されてしまうのです。
自分を大切にしてくれた故人のお墓が無くなるということは、とても悲しいことです。
掃除という目的で、ぜひ大切なお墓を維持させていきたいところですね。

掃除をする際のポイント

お墓の掃除方法に決まりはありませんが、1日の中で最優先すべきといった言い伝えもあるため、午前中に掃除をするとよいとされています。
また、墓石をキレイにするための道具、落ち葉や雑草を取り除く道具、ゴミ袋なども用意しておきましょう。
仏花やお供え物も必ず新調するなど、美しい状態で終えられるように準備しておきたいところです。

まとめ

お墓掃除を面倒に感じている方も多いですが、先祖を供養するためにはとても重要な行為です。
また、掃除をしたら必ずお墓参りをし、手を合わせるようにしましょう。
いつまでも、美しい状態をキープすることも、故人や先祖を供養するといった意味では重要な行いなのです。